給料や休みは、求人票を見れば分かります。でも、「どんな人たちと働くのか」は、どこにも書いてありません。
「人間関係は、入ってみないと分からない」
そう感じている人は多いと思います。
たしかに、すべてを事前に知ることはできません。それでも、見学・面接・求人票の3つの場面で、人間関係の「手がかり」を集めることはできます。この記事では、その見分け方をまとめました。
結論:「人」ではなく「職場の雰囲気と仕組み」を見る
人間関係がいい職場は、たまたま良い人が集まっているというより、助け合いやすい雰囲気や仕組みがあることが多いです。
| 場面 | 見るところ |
|---|---|
| 見学 | 職員どうしのあいさつ、声のかけ合い、新人さんへの関わり方 |
| 面接 | 質問への答え方、入ったあとの教え方、相談できる人がいるか |
| 求人票 | いつも募集していないか、教え方や研修について書いてあるか |
1. 見学で見るところ
職員どうしの声のかけ合い
忙しい時間に、「手伝いましょうか」「ありがとう」という声が聞こえるか。ひとりで抱え込んでいる人がいないか。声をかけ合える職場は、困ったときにも助けてもらいやすい職場です。
新人さんへの関わり方
入って間もない職員がいたら、まわりの人がどう関わっているかを見ます。教えるときの言い方がやわらかいか、質問しやすそうな雰囲気か。新人さんへの関わり方は、あなたが入ったあとの姿そのものです。
休憩の取り方
休憩室で座って休めているか、交代で休憩に入れているか。休憩をとれる職場は、気持ちにも余裕が生まれやすく、人間関係もぎすぎすしにくい傾向があります。
2. 面接で聞きたいこと
面接は、職場に選ばれる場であると同時に、あなたが職場を選ぶ場でもあります。人間関係につながる質問を、ひとつかふたつ用意しておきましょう。
| 聞きたいこと | 聞き方の例 |
|---|---|
| 入ったあとの教え方 | 「入ったばかりのころは、どなたに教えていただく形ですか?」 |
| 相談できる人 | 「困ったことがあったとき、相談できる方はいますか?」 |
| 職員どうしの雰囲気 | 「職員の方どうしで、意見を出し合う場はありますか?」 |
| 人の入れ替わり | 「最近入った方は、どのくらい続いていますか?」 |
答えの内容だけでなく、答え方も手がかりになります。具体的に答えてくれるか、言葉を濁すか。質問を歓迎してくれる雰囲気かどうかも見ておきましょう。
3. 求人票の読み方
いつも募集していないか
同じ職場の求人を、いつ見ても見かける場合は、人の入れ替わりが多い可能性があります。ただ、施設を増やしている、人を増やしているなど、前向きな理由のこともあります。気になったら、面接で「募集の理由」をやわらかく聞いてみてください。
教え方や研修について書いてあるか
「先輩が一緒につきます」「最初の1か月は日勤のみ」など、入ったあとの教え方が具体的に書いてある求人は、新しい人を大事に育てようとしている職場であることが多いです。
「アットホーム」だけで終わっていないか
「アットホームな職場です」という言葉だけでは、中身は分かりません。具体的に何がアットホームなのかは、見学で自分の目で確かめましょう。
入ってから「合わない」と感じたら
どれだけ準備しても、入ってから合わないと感じることはあります。そんなときは、ひとりで抱え込まないでください。
- まずは、信頼できる先輩やリーダーに相談する
- 人の問題なのか、仕組みの問題なのかを分けて考える
- しばらく様子を見ても変わらないなら、異動や転職も選択肢のひとつ
気持ちの整理のしかたは、「「辞めたい」と思ったときに整理すること」で書いています。
今日できる小さな一歩
気になる求人を1つ選んで、面接で聞きたいことを1つだけメモしてみてください。
聞きたいことが決まっているだけで、見学や面接で見える景色が変わります。
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※気持ちのつらさが続くとき、眠れない・食べられないなどの不調があるときは、ひとりで抱えず、医療機関や、こころの相談窓口(厚生労働省「まもろうよ こころ」など)に相談してください。職場でのハラスメントは、総合労働相談コーナー(各都道府県の労働局)で相談できます。
