介護の転職で失敗しない6つの手順|辞める前に決めておくこと

柴犬のイラストと記事のタイトル(イラストはAIで生成) 転職の進め方

「もう辞めたい」と思っても、次の職場がまた合わなかったら……と考えると、なかなか動けないものです。

介護の転職で後悔する人の多くは、準備の前に動いてしまった人です。逆に言えば、手順さえ知っておけば、転職はぐっと失敗しにくくなります。

この記事では、介護の転職で失敗しないための6つの手順を、順番にまとめました。今すぐ辞めるつもりがない人も、知っておくだけで「いざという時」に落ち着いて動けます。

結論:辞める前に「理由・条件・次の候補」をそろえる

手順 やること いつ
1 辞めたい理由を書き出す 迷い始めたら
2 譲れない条件を3つだけ決める 1のあと
3 辞める前に、次を探しはじめる 今の職場にいるうちに
4 見学で、職員の様子を見る 応募の前に
5 夜勤・休み・残業は数字で聞く 見学・面接で
6 退職は、職場の規則を確かめてから伝える 次が決まってから

いちばん大事なのは、3の「辞める前に探す」です。辞めてから探すと、お金や時間の焦りから、条件を妥協しやすくなります。

1. 辞めたい理由を書き出す

まずは、なぜ辞めたいのかを紙やスマホのメモに書き出します。

  • 人間関係(話しかけにくい人がいる、相談できる人がいない)
  • 体力・勤務(夜勤が多い、休み希望が通らない)
  • 給料・休み(がんばっても変わらない)
  • 仕事のやり方(ケアの方針が合わない、時間に追われる)
  • 自分の生活(体調、家のこととの両立)

書き出すと、「本当に変えたいこと」が見えてきます。理由がはっきりしないまま転職すると、次の職場でも同じことで悩みがちです。

理由の整理のしかたは、「「辞めたい」と思ったときに整理すること」でくわしく書いています。

2. 譲れない条件を3つだけ決める

次の職場に求める条件を、3つだけに絞ります。

  • 例:「夜勤は月4回まで」「希望休が月3日は通る」「通勤30分以内」
  • 例:「人間関係が落ち着いている」「教えてくれる人がいる」「残業が少ない」

条件を10個も並べると、合う職場がなかなか見つからず、結局どれも妥協することになります。1で書いた「辞めたい理由」の裏返しが、そのまま譲れない条件になることが多いです。

3つに入らなかった条件は、「あったらうれしい」として別に書いておきます。

3. 辞める前に、次を探しはじめる

今の職場にいるうちに、次の職場を探しはじめます。

  • 収入が途切れないので、焦らずに選べる
  • 「合わなければ、今の職場に残る」という選択肢も残せる
  • 比べる相手(今の職場)がいるので、条件の良し悪しが分かりやすい

求人サイトを見るだけでもかまいません。転職サイトや転職エージェントに登録して、求人の情報を集めるのもひとつの方法です。登録は、転職を決めることではありません。情報を集める道具として使い、合わなければ使うのをやめられます。

4. 見学で、職員の様子を見る

気になる職場が見つかったら、応募の前に見学をお願いします。見るのは、建物よりも働いている人の様子です。

  • 職員どうしが、あいさつしているか
  • 休憩室が、ちゃんと使われているか
  • 新人さんに、声をかける人がいるか

見学で見るところは、「職場見学で見ておきたいところ」に6つにしぼってまとめています。

5. 夜勤・休み・残業は数字で聞く

見学や面接では、働き方を数字で答えられる聞き方で確かめます。

聞きたいこと 聞き方の例
夜勤 「夜勤は、月に何回くらいの方が多いですか?」
休み 「希望休は、月に何日まで出せますか?」
残業 「記録や会議は、勤務時間の中でできていますか?」
人の入れ替わり 「この1年で、新しく入った方は何人くらいですか?」

「普通ですよ」「大丈夫ですよ」という答えだけでは、比べられません。聞きにくいと感じても、入ってから困るより、先に聞いておくほうが自分のためです。

6. 退職は、職場の規則を確かめてから伝える

次の職場が決まったら、今の職場に退職を伝えます。その前に、職場の規則(就業規則)で「退職は何か月前までに伝えるか」を確かめておきましょう。

  • 伝える相手は、まず直属の上司
  • 理由は、前向きな言い方で短く(「別の働き方に挑戦したい」など)
  • 引き継ぎの予定を自分から出すと、話が進めやすい

引き止められることもあります。それでも、1〜5で準備してきたなら、自分の決めたことに自信を持って大丈夫です。

よくある迷い

転職回数が多いと、不利になりますか?

回数よりも、「なぜ転職するのか」「次は何を大事にしたいのか」を自分の言葉で説明できるかのほうが大切です。1と2の手順で、その答えがそろっていきます。

資格がなくても、転職できますか?

介護の仕事は、資格がなくても始められる職場があります。働きながら資格を取れるよう支援している職場もあるので、求人を見るときに確かめてみてください。

今日できる小さな一歩

譲れない条件を、3つだけメモに書いてみてください。

まだ転職を決めていなくても大丈夫です。条件が決まっているだけで、求人を見る目が変わります。


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※気持ちのつらさが続くとき、眠れない・食べられないなどの不調があるときは、ひとりで抱えず、医療機関や、こころの相談窓口(厚生労働省「まもろうよ こころ」など)に相談してください。職場でのハラスメントや、退職をめぐるトラブルは、総合労働相談コーナー(各都道府県の労働局)で相談できます。

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